元ベンチャーキャピタリストが語る!ベンチャー企業への投資実務(概要編)

元ベンチャーキャピタリストが語る!ベンチャー企業への投資実務(概要編)

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ベンチャーキャピタルとは?

 ベンチャーキャピタル(以下、VC)とは、ベンチャー企業への投資を専門とする組織です。VCはベンチャー企業へ資金提供をする代わりに、ベンチャー企業の株式等を取得します。資金提供後は、ベンチャー企業に対して様々な経営支援を行って成長をサポートします。そして、投資したベンチャー企業が新規株式公開(IPO)をする、または他企業に買収されるなどの機会において、VCは取得した株式を売却することで、投資資金の回収を図ります。

ベンチャー企業投資の流れ

 ベンチャー企業投資の流れをVCの投資担当者の立場から説明します。
 投資担当者は、資金調達を予定しているベンチャー企業と接触するところからスタートします。具体的には、他の金融機関やコンサル会社等から紹介を受ける場合や投資担当者が様々なメディア媒体をもとに、優良なベンチャー企業へアポイントを取ってアプローチする場合もあります。
 次のステップはデューデリジェンス(投資候補としての調査)です。秘密保持契約を締結した上で、製品やサービスに関する資料や財務諸表、資本政策等のデューデリジェンスに必要となる資料一式の提出を受けます。組織によっては投資担当者に審査部門の担当者が加わり、受け取った資料をもとにビジネス面、財務面、リーガル面など多面的に調査を行います。また、ベンチャー企業の重要な取引先や提携先へ訪問して、製品やサービスに対する評価についてヒアリングを実施します。
 デューデリジェンスと並行して、ベンチャー企業と投資条件の交渉を行う場合もあります。具体的には、投資をする際の投資金額や株価、投資後の持分シェア(投資後にそのベンチャー企業の何%の株式を所有するのか)などがポイントになります。
 次に、VC内での投資会議が開催されます。一般的には、ベンチャー企業経営陣によるプレゼンテーションと投資担当者による説明、そして投資判断を行うという流れが多いようです。結論としては、①投資実行、②条件付で投資実行(投資金額の変更や株価について交渉成立が条件)、③投資見送りといういずれかになります。
 投資会議により投資をすると判断された場合は、投資契約書の条項についてベンチャー企業と協議を行った上で、契約書を締結します。そして、資金を送金すると同時にそのベンチャー企業の株主となります。
 株主となった後は、「ハンズオン」と呼ばれる様々な経営支援を行いながら、ベンチャー企業の企業価値の向上を図ります。

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投資判断のポイント

 投資判断のポイントは大きく2点あります。
 1つ目のポイントは、投資に相応しいベンチャー企業であるかという点です。製品やサービスに優位性があるか、財務面やリーガル面で問題がないか、経営者や経営陣は能力が高く事業にコミットしているかという点も重要です。これらを総合的にみて、企業として成長性があるかどうかを判断します。
 2つ目のポイントは、投資金額や株価等の投資条件が適正かどうかという点です。投資により得られるリターンと不確実性のある投資であるリスクの両面からみて、投資条件を判断し、必要に応じてベンチャー企業に対して投資条件の交渉をします。

ベンチャーキャピタリストと中小企業診断士

 投資担当者は、他のVCの投資担当者たちと常に交流しています。優良な投資案件を探すライバルであると同時に、1社のベンチャー企業へ共同出資することも多いためパートナーでもあります。
 いろいろなVCの投資担当者と知り合う中で、中小企業診断士の資格を持っている方とも多くお会いしました。VCの投資実務や投資後の経営支援には、中小企業診断士の知識はいろいろな場面で役立つので、資格保有者が多いのではないかと思います。
 ベンチャーキャピタルで働いてみたいという方にとっては、中小企業診断士の資格を取得することは、VCへの就職や転職時の大きなアピールポイントになると思い

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